2019年9月以降、オーストラリア各地で、高温と乾燥による森林火災が続いています。しかも3ヵ月以上と長期間。
南東部を中心に広い範囲で深刻な被害が出ているといわれています。
そこで今回は、オーストラリアで長期化する森林火災(山火事)について
・山火事の範囲や被害状況
・発生原因
・寄付や募金について
こちらに注目して見ていきましょう。
オーストラリア山火事の範囲や被害状況
2019年の9月末から、年をまたいだ2020年1月現在も未だに火災が続いています。
特に、南東部のニューサウスウェールズ州とビクトリア州ではかなり深刻な被害が出ています。
下の画像は、2020年1月7日(pm0時)から、過去72時間以内に発生した、被害状況をマップで確認することができます。
被害範囲は少なく見ても600万ヘクタールと報じられています。
これは、アイスランド共和国に相当する規模となります。
2020年1月7日現在の被害状況は
- 死亡者数 24人
- 2000軒の家屋が焼失
- 最大8000頭のコアラが犠牲
- 森林火災が起きている周辺地域では一酸化炭素や有毒ガスの濃度が上昇
また、ニューサウスウェールズ州のシドニー南西部にあるバルモラルという人口400人ほどの小さい集落があります。
この火災によって集落一つがほぼ焼き尽くされる被害もでています。
ニューサウスウェールズ州は1月2日に1週間の非常事態宣言を発令。
これは一連の森林火災による3回目の非常事態宣言となっています。
現場になっている森林は、コアラの生息地でもあり、ニューサウスウェールズ州では1万5000〜2万8000頭のコアラが生息しているようなのです。
わずか4ヵ月も経たずして、30%以上のコアラが犠牲となっているとも言われています。
そして、他にも約4億8000万の哺乳類、鳥類、爬虫類も犠牲となってしまったようです。
My last day of the decade felt like the apocalypse. Been covering the Australian bushfires for the last 6 weeks, but haven’t seen anything like yesterdays fire that decimated the town of Conjola, NSW. #bushfirecrisis #AustralianBushfires #NSWisburning work for @nytimes pic.twitter.com/KmVKqDMKsf
— matthew abbott (@mattabbottphoto) 2020年1月1日
オーストラリア山火事発生の原因
長期間かつ大規模な火災は、なぜ発生してしまったのでしょうか。
日本では、ここまで大規模な森林火災を耳にしたことがないですよね。
オーストラリアにおいて森林火災の被害が拡大する主要な要因に挙げられているのが、オーストラリアを襲う熱波と干ばつのようなのです。
オーストラリア気象局が発表したデータによると、2019年はオーストラリアの観測史上で最も暑く、最も乾燥した年ということから、火災が起きやすい気候が大きな要因だったといえます。
One of the scariest videos we’ve seen so far out of the Australia bushfires. #australiafire #AustralianBushfire #AustraliaOnFire pic.twitter.com/aYxD9283ng
— Ralts (@200Ralts) 2020年1月5日
消火活動を行う消防士たちの姿を捉えた動画ですが、本当に身の危険を感じます。
まとめ
今回は『オーストラリア山火事の範囲や被害状況は?なぜ発生したのか原因も調査!』についてご紹介しました。
2019年の秋から続いているので、住民の方は本当に不安だと思います。
そしてコアラなどの野生動物の多くが犠牲となっている8現状。
今後、野生で暮らすのも難しくなってくるのではないでしょうか。
とにかく1日でも早く、収束してくれることを祈るばかりです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。